小泉　勝史

私は都内の神社の１８代目の跡取りとして産まれました。子供の頃から家族や、地元の方々に見守られながら育ち、幼心に将来は神職になってこの神社を継ぐ事を分かりながら幼少期を過ごしました。

大学を卒業し神職の資格を取得して、福岡の「太宰府天満宮」で奉職することになりました。神職の仕事は多岐にわたります。お守りの授与や在庫管理のような一般的な業務から、祭祀の奉仕や神楽、雅楽の演奏まで様々。

その中で厄祓いや合格祈願をして笑顔で帰っていく参拝客を見て、人の気持ちを晴れやかにする仕事にやりがいを感じていました。

３年間の修行の後、実家に戻りました。さあこれから実家のために頑張ろう！

そんなことを考えて働いていた矢先に人生の転機が訪れます。

福岡で結婚した妻と母の嫁姑問題が勃発!

両親から「離婚しないなら家から出ていけ」とまで言われてしまいました。

妻と母どちらから話を聞いても妻は悪くない。悩みぬいた私たち家族は一時的に実家を離れる決断をしました。若干２８歳の私の中で人生最大の決断です。まさか自分が神職以外の仕事をすることになるとは夢にも思っていませんでした。もちろん最終的には実家に帰って跡を継ぎたいという気持ちは今も変わりません。それまでの間、自分が何を学んで帰れるのかを考えました。神社と同じように長い時間をかけて次の世代へと受け継いでいく助けとなれるような仕事はないのだろうか。

その中で私は令和元年に実家の神社で行われた本殿改修事業のことを思い出しました。たくさんの宮大工や職人の手で新しく生まれ変わる本殿の姿にとても感動しました。神社と同様に家というものは親から子へ受け継がれるものではないか。そう思って住宅の世界に興味を持ちました。

住宅のことについて調べていくと最近の住宅は工業化製品を多く使っていることを知りました。私が建てたい家は20年30年でダメになってしまうような家ではない。神社や神道のように、自然と共生し、何世代にも渡って人の拠り所になるような家はないのだろうか。そう考えていた時、この「無添加住宅」に出会ったのです。

誰もが安心して住める家を建てる、 自然の素材を使い、100年後も美しく残る家。この家なら子供達の世代に胸を張って受け継もらえるのではないかと感じました。そして同時にこの気持ちは家を建てたいと思っている方も一緒ではないかと考えました。親から子へと受け継いでいける家を建てる。それが今の私に課せられた使命なのだと思ったのです。

本物の素材を長い間使うことで人それぞれの味が出てその家族だけの家になっていきます。住む人が安心して長く愛し、次の世代へ渡していく、そんな想いを持っている方と一緒に家づくりをしていきたいです。

現在私は妻と子供二人と賃貸の無添加住宅に住んでいます。まず、自分が住みたいと思ったからです。
毎日、無添加住宅でその凄さを実感しながら生活しています。空気のきれいさや日中の明るさ等、今まで住んでいた家と全く違います。子供が壁に傷をつけるのも怖くありません。

実際に無添加住宅に住んでいる人にしか分からない、疑問や質問にも私が細かくお答え出来ます。

住宅業界の経験はまだ浅いですが、少し異質な経歴を持っている自分だからこそ建てられる家があると思います。

家族が何世代にもわたって安心して暮らせる家を提供する。人に喜んでもらう事、神職として培った経験を活かし、自然との共生やご家族の幸せを大切にしながら、唯一無二の家を建てることができると信じています。